深夜にドライブに行くような懐かしの夢は見れなかったけれど、代わりに、素敵な人と素敵な夜を過ごすことができたので、感じたことを記しておきたいと思った。
素敵な人、と言うとなんだか怪しい関係に聞こえるけど、わたしたちは決してそんな関係じゃない。サラリーマンと女子大生。やっぱり怪しく聞こえる。でも彼は素敵サラリーマンなので、わたしのようなどこにでも転がっている容姿△の女になんて、何も思わないのです。
ともかく、わたしはまだまだコドモで、10個上の彼はもちろんオトナで、でも、わたしと同年代の人の中にもオトナな人はたくさんいて、逆に10個以上年上な人たちにも(僭越ながら)コドモだなあと思うことはあって、何がそんなに違うんだろうと思った。何がそんなにガキっぽくて、何かもどかしいような遣る瀬無い気持ちにさせるんだろう、と。
素敵サラリーマンと話していると、彼は本当に自然体で、それはもしかしたらわたしが肩肘張らなくても全然大丈夫なただの小娘だからかもしれないけど、少なくとも気取ったようなそぶりは全く見せないのがわかる。わたしたち大学生のように、がむしゃらに自分をかっこよく見せようと取り繕ったりしない。彼には余裕があって、そこがかっこいい。
じゃあなんでそんな余裕があるんだろうって考えると、それはやっぱり、人生の楽しみ方を知ってるからかなって思う。お金があるからとか、顔が整ってるからとか、そういうのは置いておいて、とにかく、自分が何をしたら人生は楽しくなって、人を楽しませることができて…そういうのがわかっている人は本当に強い。
だから、わたしもこんな人になりたいと思った。素敵キャリアガール。自分を取り繕ったりしないで、自然体なままで、さらっと生きているように見えて、自分の人生を楽しくすることには貪欲でありたい。それでもって、一人でも独りではないような。
また彼と一緒にお酒を飲む機会があるかはわからないけれど、思い出したらおもわず顔がほころんでしまうような夜を、わたしも誰かに提供できるようになりたいと思った。